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平成29年度秋季学術大会は広島市、平和記念公園に隣接する広島国際会議場で開催された。秋季旅行の幹事を決めるにあたって、中国地区の世話人がいないので川上会長にその役目がまわってきた。そこで川上会長は引きうけた後の一声「カンちゃん頼むわ!」、これで私の幹事補佐が決まった。私は平成23年の10周年記念旅行「淡路島を巡る旅」を企画させて頂いた経験もあり、楽しい旅行を目指した。しかし馴染みのない土地での旅行は分からないいことばかりだ。まず、旅行社を決めなくてはと思い、島津製作所さんに助けていただき旅行社を決めた。これは関西支社の野田さんにお世話になった。関西支社から広島支店に声をかけていただき近畿日本ツーリストの宮瀬洋帆さんを紹介してもらった。旅行の企画はメールと電話のやり取りで行った。宮瀬さんが女性、それも若い女性だと声の感じで分かった。声を聞きながら、どの様な女性か、想像をして楽しんでいた。
旅行案は宮瀬さんと相談の上、広島県の世界文化遺産登録された厳島神社、原爆ドームや平和記念資料館がある広島市内を候補と決め役員会に諮った。提案通りで旅行計画は決まった。
川上会長から「カンちゃん、全て任せるから決めてやって!」の一言で実質は幹事として引きうけたが、次々と問題が起きた。
問題1.少ない参加者でバスはキャンセル
28名の参加者があればいつものようにバスを貸し切って広島市内の観光地を巡れる見積で、この案で実施予定であった。申込締め切りの8月になっても申込は増えない。結果18名の参加申込があった。この18名では予算的に赤字であった。貸し切りバスのチャーターを見送ることで何とかなることがわかった。結局、宮島へは片道はリバークルージングであったが往復共にリバークルージングにすること、市内の観光はタクシーを使うことで予算的には解決した。
問題2.経費の前払い
9月中旬に宮瀬さんから、「旅館とクルージングの費用、昼食代は前払いでお願いします。クーポンを発行しますので宜しく!」と連絡があった。「お金も集めてないのに、前払いは無理だろ!」と電話で交渉、しかし、若い女性に負けてしまい、約40万円をどうしようかと思案した。ここで助けていただいたのが宮高局長。その程度のお金でしたらFAR会にありますよ、と快く立て替えてもらった。宮高局長に感謝!
問題3.お酒を忘れていた!
お酒のことをすっかり忘れていたことに気がついた。「えらいこっちゃ! 宴会で酒がないぞ!」。お酒を飲まない山副会長に困ったメールを、CCには川上会長と宮高局長。川上会長から幹事でありながら私用で参加出来ないとの罪悪感から「参加費の3万円を出すから酒代にして」と申し入れがあり、喜んでお受けさせていただこうと思ったが、これは寄付金として別会計だと指摘され、もう赤字をだしても、と開き直った。ここで宮高局長から再度の助け船。「事務局からお酒を旅館に届けておきますので、宴会でお飲み下さい」とお酒の差し入れをいただいた。
問題4.台風21号の接近初日21日は雨、時折はげしく降る雨に不安がよぎる。広島国際会議場から元安橋のリバークルーズ乗場までは平和記念公園内を歩いて数分で行ける場所なのでゆっくりと移動できると思っていたが、雨で靴からズボンまでビショビショ、先が思いやられた。船は予定通りに乗場にやって来た。雨で瀬戸内海の景色は楽しめなかったが、揺れも少なく不安なく、無事全員宮島に上陸した。ホテルに荷物を置き厳島神社に参拝した。神社では全員がご祈祷を受け、放射線技術の向上と日本放射線技術学会の発展を祈念した。
宴会、二次会はいつもの通り和やかに進み、心配していたお酒も程々に飲んで頂いた。2日目の朝に台風が接近してくることで帰りの交通が心配 となり昼食後に解散することを決断した。これには参加者全員が賛成してくれた。宮島から帰路の船は初日より雨風が強くなり、心配しながら広島に戻ってきた。昼食までには時間があるので予定通に広島平和記念資料館を見学の後、雨の中を5分ほど徒歩でお好み焼きの昼食をいただいた。ここでは帰路が心配なのかアルコールも程々にされ、食後は広島駅までタクシーを乗り合わせ移動した。予定を切り上げて、縮景園、広島城の見学はできなかった。その結果赤字を出さずに済んだ。
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