印象記:
第42回秋季学術大会会場の「札幌コンベンションセンター」(札幌市)より貸切バスに乗車し、台風18号が大きな爪痕を残して去り、19号が日本列島に向かっている最中の出発です。本日の天候は、曇り。風が強く、少し寒い位の季候。予報では、明日は暖かく晴とか。小笠原大会長を始め多くの大会役員に見送られて登別へ向かった。
「インディアン水車」(千歳市)
水車を利用し鮏を捕獲する装置で、道庁の職員がアメリカ視察時、コロンビア川で見聞し日本へ伝えた。始めて千歳川に設置されたのは明治29年。本日は土曜日の午後、係員も居らず水車の水門が閉ざされ川に鮏も見当たらず残念。名称の由来は原住民のインディアンが使っていた訳ではなく連想からの名の様。
「地獄谷」(登別市)
高温の水蒸気や硫黄を噴出する風景は別府温泉・雲仙そして箱根と全国各地に点在しており地球のマグマ活動を身近に見ることの出来る貴重な場所です。
「懇親会(宴会)」(登別グランドホテル)
何と言っても旅の楽しみはご当地の食材を食し、友と語り合うことでしょう。
8年前「北の集い」で皆さんの酒豪振りを拝見しており今回も北海道の銘酒や芋焼酎・ワインなど数多く用意しましたが、皆さん8歳年とられた事を失念しておりました。
宴は山田会長の挨拶、本間先生の乾杯に始まり、和やかに終宴し、幹事部屋での二次会
に引き継がれました。翌日の二日酔いが心配。
10月12日(日)「熊牧場」(登別市)
本日は予報通り快晴、絶好の観光日和。ロープウェイにて山頂の熊牧場へ。第一牧場では雄10頭が飼育されており、餌を強請る姿は愛らしい反面、腹を見せ寝そべったままの横着な熊など様々です。第二牧場は雌22頭が展示され、地下に入るとガラス越しに直接熊と対面できます。やはり、顔の大きさに驚かされます。展望台から、真円形のクツタラ湖(ダテカンバの茂る処)が遠望できた。
「アヨロ川」(白老町)
昨日のインディアン水車では鮏の姿を見る事が出来ませんでしたが、運転手さんの発案で少し寄り道をし、アヨロ川で数10匹の鮭の遡上姿を見ることが出来、感激。
「アイヌ民族博物館」(白老町)
この施設は30年前に開設され、アイヌ文化の伝承・保存並びに調査・研究そして教育・普及を目的としている。約5,000点にのぼるアイヌ民族資料、北方少数民族(ギリヤク人・オロソコ人)の資料が250点集められ、多くの図書が展示されている。正面を入って直ぐに、巨大なコタンポリクリ(村長)の像が建ち、奥左側にポロト湖の水面が輝き、
右側には5棟の茅葺の小屋(チセ)が建ち並びます。
本日のアイヌ文化の解説と民族舞踊は、一番手前のチセとの事、中は300名程座れる椅子と囲炉を設けた舞台があり、台湾と韓国のツアー客で超満員。アイヌの正装の男性が、舞台中央に進み、歴史と文化の説明を始めるとニケ国語の同時通訳が入り、国際色豊かです。印象的だったのは、アイヌの女性は、10歳頃になると5~8年かけて口の周りに入れ墨をする風習が語られ、それによって初めて一人前の女性に認められるとの事。
一人前になるのも、何とも痛々しい限りで、この風習は、大正の頃には無くなった様です。タブカラ(祝宴の際の踊り)の説明の後、7~8人が輪になって、数歩進み後退しながら祝意を込めた歌詞が唄われ、最後にムツクリが演奏され、アイヌ文化の一担を見る事が出来ました。


「昼食」(恵庭市)
カニの福屋にて、三種類の蟹に舌鼓を打ち、その後海鮮丼を食し、北海道の味を堪能された事と思います。
「新千歳空港」(千歳市)
約束の午後2時30分に、空港へ到着でき、台風の影響も無く順調に飛行機は飛んでいる様子に一安心、皆様の無事な帰宅を祈りながら、私達も千歳を後にしました。
参加された皆様のご協力に感謝致します。
以上